【遊戯王マスターデュエル】プラチナ1到達!水晶機巧(クリストロン)解説!
デュエリストの諸君、ごきげんよう。
今回は遊戯王マスターデュエルで筆者が4月にプラチナ1に到達したデッキ、【水晶機巧(クリストロン】についてのデッキレシピ、展開解説をしていきたいと思う。
シンクロデッキでありながら自ターンにはあまり動かず、相手ターン中に相手の出方を見て動く独特なテーマである水晶機巧。
かなり面白い動きを取ることができるので先攻制圧型のデッキに飽きた、という人は是非記事をチェックしてみてくれ!
2022年4月 マスターデュエルプラチナ1到達水晶機巧デッキレシピ、カード解説
メイン41枚 ジェネクスコントローラー×2 ジェットシンクロン 増殖するG×2 水晶機巧シトリィ ジェネクスウンディーネ×3 スクラップリサイクラー×3 水晶機巧スモーガー×2 水晶機巧シストバーン×2 水晶機巧リオン×2 灰流うらら×3 サイコウィールダー×3 サイコトラッカー 水晶機巧ローズニクス スクラップゴーレム アーティファクトデスサイズ 水晶機巧サルファフナー ハーピィの羽箒 おろかな埋葬 ライトニングストーム×2 緊急テレポート×2 墓穴の指名者×2 禁じられた一滴×2 クリストロンインパクト×2 ジェネクスコントローラー×2 ジェットシンクロン 増殖するG×2 水晶機巧シトリィ ジェネクスウンディーネ×3 スクラップリサイクラー×3 水晶機巧スモーガー×2 水晶機巧シストバーン×2 水晶機巧リオン×2 灰流うらら×3 サイコウィールダー×3 サイコトラッカー 水晶機巧ローズニクス スクラップゴーレム アーティファクトデスサイズ 水晶機巧サルファフナー ハーピィの羽箒 おろかな埋葬 ライトニングストーム×2 緊急テレポート×2 墓穴の指名者×2 禁じられた一滴×2 クリストロンインパクト×2 EX15枚 TGワンダーマジシャン 水晶機巧アメトリクス FAライトニングマスター シューティングライザードラゴン 氷結界の龍トリシューラ 水晶機巧フェニキシオン 水晶機巧グリオンガンド フルールドバロネス リンクスパイダー リンクリボー 水晶機巧ハリファイバー スクラップワイバーン アーティファクトダグザ トロイメアユニコーン アクセスコードトーカー
ハリファイバーとアーティファクトダグザを並べることで相手ターンでのハリファ効果→ダグザ起動によりワンダーマジシャンSSデスサイズセットをすることでデスサイズ破壊→特殊召喚でEXデッキを封じつつデスサイズ+ワンダーマジシャンでバロネスを出し1無効を入れるコンボ(所謂ハリファダグザ)を主軸としたデッキ。
リンク・効果モンスター リンク2/光属性/天使族/攻1500 【リンクマーカー:左下/右下】 カード名が異なるモンスター2体 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカード以外のフィールドのカードの効果が発動した時に発動できる。 手札・デッキから「アーティファクト」モンスター1体を選んで、 魔法カード扱いとして自分の魔法&罠ゾーンにセットする。 この効果でセットしたカードは次の相手エンドフェイズに破壊される。 (2):リンク召喚したこのカードが相手ターンに破壊された場合に発動できる。 自分の墓地から「アーティファクト」モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
上記コンボ自体はどのデッキでもすることが可能ではあるが、元々相手ターンに動くという特性を持つクリストロンとは特に噛み合っており、また、追加でリオンかシトリィを構えておくことで上記コンボにFAライトニングマスターを絡めることができるため、ハリファダグザの弱点であるデスサイズへの墓穴の指名者を止めることができるという利点もある。
シンクロ・効果モンスター 星7/光属性/機械族/攻 0/守2000 チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上 (1):このカードの攻撃力はこのカードのレベル×300アップする。 (2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。 (3):「F.A.」魔法・罠カードの効果が発動した場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。 このカードのレベルを1つ上げる。 (4):1ターンに1度、相手が魔法・罠カードの効果を発動した時に発動できる。 このカードのレベルを2つ下げ、その発動を無効にし破壊する。
1枚初動札としてスクラップリサイクラー、ジェネクスウンディーネを採用している。
リサイクラーはリサイクラーNS、効果でローズニクス落としてローズニクス効果でトークンからスクラップワイバーンを出すことでワイバーンEFリサイクラー蘇生破壊、ワイバーンEFでゴーレムSSワイバーン破壊、ゴーレムEFでリサイクラーSS、リサイクラーEFでジェットを落としジェット蘇生、ハリファイバーSS,効果でチューナーを呼びダグザSSという流れで(手札コストはあるが)一枚初動でハリファダグザを成立させることが可能。
また、ワイバーンのフィールド破壊効果は自分フィールドでなくても問題ないため後攻の場合相手の盤面を削りつつワイバーンが場に残るためトロイメアユニコーン、アクセスコードトーカーに繋ぐことができる。このため後攻で特に強いと言えるだろう。
効果モンスター 星3/地属性/機械族/攻 900/守1200 (1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。 デッキから機械族モンスター1体を墓地へ送る。 (2):1ターンに1度、自分の墓地の機械族・地属性・レベル4モンスター2体をデッキに戻して発動できる。 自分はデッキから1枚ドローする。
ジェネクスウンディーネは効果でローズニクスを落としてジェネクスコントローラーをサーチすることによりトークンSS、トークンでリンクスパイダーSS、リンクスパイダーEFでジェネクスコントローラーSS、リンクスパイダーとコントローラーでハリファイバーSS、効果でチューナーSSとすることで上記スクラップ展開と異なり完全手札1枚初動でハリダグザを作っていくことが可能である。
また、ウンディーネの水属性墓地送りは効果ではなくコストであるためうららを打たれても墓地には送れるのも嬉しい所。
効果モンスター 星3/水属性/水族/攻1200/守 600 (1):このカードが召喚に成功した時、 デッキから水属性モンスター1体を墓地へ送って発動できる。 デッキから「ジェネクス・コントローラー」1体を手札に加える。
上記1枚初動以外に展開補助(というか妨害貫通)のために緊急テレポート、サイコウィールダー、サイコトラッカーを採用している。ウィールダー、トラッカーはクリストロン下級モンスター及びジェネクスウンディーネ、スクラップリサイクラーはレベル3モンスターのため容易に展開が可能。
手札にクリストロンカードがある場合、手札または墓地にサルファフナーが存在すれば場にクリストロンを出すことが可能。サルファフナーは水属性機械族モンスターのためウンディーネのコストによる墓地送り、リサイクラーの効果による墓地送りが及びおろかな埋葬での墓地送りが可能。
クリストロン下級モンスターは墓地で発動する効果をメインで使っていくためコスト及びリンク・シンクロ素材による墓地送りでデッキを回していきたい。
効果モンスター 星5/水属性/機械族/攻2000/守1500 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが手札・墓地に存在する場合、 手札から「水晶機巧-サルファフナー」以外の「クリストロン」カード1枚を捨てて発動できる。 このカードを守備表示で特殊召喚する。 その後、自分フィールドのカード1枚を選んで破壊する。 (2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。 デッキから「クリストロン」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
多少の事故を起こした時や妨害を食らった時でも最低限ハリファイバーさえ出すことができれば
ハリ→ジェットSS→リンクリボーSS→ジェット蘇生→ジェットとリンクリでダグザSS
という流れでハリダグザを成立させることが可能。そうなる場面は多々あるためエクストラにリンクリボーは用意しておきたいところだろう。
専用罠カードである「クリストロン・インパクト」は除外ゾーンからクリストロンモンスターを特殊召喚できる。展開の中で水晶機巧スモーガーを落とし効果を発動することでサーチすることが可能。
初動展開にてローズニクス、シストバーン、スモーガーのいずれかは除外することが多いためこれらを特殊召喚することでハリファイバーにより出したシンクロチューナーと共に妨害を狙っていくことができる。
また、そのハリファイバー自身もクリストロンカードのため自身効果で除外した後やアクセスコードトーカーのコストで除外した後に特殊召喚が可能。相手ターン効果を使いまわしたり自分ターンで高リンクモンスターを出すための素材にしたり多岐に使うことができるので是非覚えておきたい。
通常罠 (1):除外されている自分の「クリストロン」モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚し、相手フィールドに表側表示モンスターが存在する場合、 その相手モンスターの守備力は0になる。 (2):自分フィールドの「クリストロン」モンスターを対象とした魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、 墓地のこのカードを除外して発動できる。 その効果を無効にする。 この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
上記ハリダグザ+シトリィの構えにインパクトを含めた場合、インパクトでスモーガーorシストバーンをSS、ハリ効果でシューティングライザーSS、ライザーEFでレベル3モンスター(墓地効果のあるクリストロンを置けるといい)を落としてレベルを4に変更することで4+3+2で相手ターングリオンガンドが成立する。
デスサイズバロネスと使い分ける形になるが相手がエクストラデッキを使わないデッキの場合デスサイズバロネスよりグリオンガンドのほうが妨害力が高い場合もあるため相手のデッキタイプを見極めたうえで使い分けていきたい。
また、シトリィと墓地のレベル3非チューナー(リサイクラーやウンディーネ)でアメトリクスをSS,ハリファイバー効果でシューティングライザー、効果でレベル3を墓地へ送ることでシンクロモンスターの5+4となりフェニキシオンを出していくことができる。相手がエルドリッチなどの罠ビートの場合フェニキシオンはゲームエンド級のカードとなるため慎重に相手の動きを見て判断したいところだろう。
シンクロ・効果モンスター 星9/水属性/機械族/攻3000/守3000 チューナー2体以上+チューナー以外のモンスター1体 (1):このカードがS召喚に成功した場合、 そのS素材としたモンスターの数まで相手のフィールド・墓地のモンスターを対象として発動できる。 そのモンスターを除外する。 (2):S召喚したこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、 このカード以外の除外されている自分または相手のモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
シンクロ・効果モンスター 星9/水属性/機械族/攻2800/守2000 Sモンスターのチューナー+チューナー以外のSモンスター1体以上 (1):このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。 相手のフィールド・墓地の魔法・罠カードを全て除外する。 (2):S召喚したこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、 このカード以外の自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚する。
まとめるとこのデッキ(この構築の型)は「ハリダグザを狙いつつ上ブレたときにプラスしてシトリィを並べることでハリダグザバロネス、フェニキシオン、グリオンガンドを選択して妨害する」という動きをするデッキである。
…これだけ書くと凄く微妙に思えるが後攻でのスクラップワイバーンのリンク値の暴力やコンボ始動としても使える妨害札の一滴の存在により先行を取れなくても戦えるためかなり柔軟なデュエルが可能となっている。
当然ながら対面知識は相応に必要になってくるため実は一番の敵は自分自身…かもしれない…
水晶機巧(クリストロン)展開一例
一例となるが上記水晶機巧(クリストロン)デッキでの展開パターンを紹介していく。
実戦では当然相手の妨害もあるためそこも複合的に考え展開していく必要がある。
その辺も含めて紹介していこう。
基本展開その1:ジェネクスウンディーネ初動
必要カード:ジェネクスウンディーネ
結果:ハリファイバー+アーティファクトダグザ
・ウンディーネNS。ウンディーネEFにより水晶機巧ローズニクスを墓地に送りジェネクスコントローラーサーチ。
ローズニクスEF、トークンをSS。トークンでリンクスパイダーをリンク召喚。リンクスパイダーEFで手札のコントローラーをSS。
リンクスパイダーとコントローラーでハリファイバーをリンク召喚。効果で任意のチューナーをSS。チューナーとウンディーネでダグザをSS。
基本の1枚初動展開。上記にもあるようにジェネクスウンディーネの水属性墓地送りは効果ではなくコストであるため確実に展開効果のあるローズニクスを墓地に送れるのは強み。
例えばウンディーネの効果に灰流うららを打たれた場合でもジェネクスコントローラーを素引きしている場合問題なく上記展開が可能である。
あるいは手札にチューナーモンスターを展開するカード(緊急テレポート、サイコウィールダー、おろかな埋葬)が存在すれば展開の継続が可能である。
手札1枚でハリダグザになるため、他の展開カード(緊急テレポート、ウィールダー、トラッカー、サルファフナー、おろかな埋葬)があればハリダグザにシトリィかリオンを足せるためFAライトニングマスターを相手ターンに出すことでデスサイズへの墓穴をケアすることが可能となる。
また、当然ローズニクス以外を墓地に送ってもいい。初手でローズニクスを引いた場合はサルファフナーを墓地に送ることでローズニクスを切りつつクリストロンを展開できる。この時にスモーガーをリクルートすることでクリストロンインパクトをサーチすることができる。
盤面も上記ハリダグザ+1の形になるため、インパクトと合わせてハリの効果でシトリィをリクルートすることで前述のデスサイズバロネス+ライトニングマスターorグリオンガンドorフェニキシオンを相手ターンに選択することができる強力な布陣を簡単に敷ける。
ちなみにハリダグザにいかずにトロイメアユニコーン→アクセスコードに行くこともできる。その場合でもアクセスコードの効果で墓地のハリファイバーを除外→クリストロンインパクトで帰還というコンボも狙っていけるため後攻の際には覚えておきたい。
総じて優秀な初動札と言えるだろう。
ただ、注意点としてリンクスパイダーで展開する際にうっかりリンク先にモンスター(ウンディーネとか)を置いてしまうと恥死となってしまうのでそこは気を付けよう!
…気を付けよう!
基本展開その2:スクラップリサイクラー初動
必要カード:
先攻時:スクラップリサイクラー+手札コスト1枚
結果:ハリファイバー+アーティファクトダグザ
・リサイクラーNS、EFでローズニクスを落としローズニクスEFでトークンSS、リサイクラーとトークンでワイバーンSS。ワイバーンEFでリサイクラーSS,リサイクラー破壊。ワイバーンEFでデッキからスクラップゴーレムSS、ワイバーンを破壊。ゴーレムEFでリサイクラーSS、リサイクラーEFでジェットシンクロンを墓地へ。ジェットシンクロンEFで手札を一枚捨て蘇生、ジェットとゴーレムorリサイクラーでハリファイバーSS、ハリファイバーEFでデッキから任意のチューナーをSS、チューナーとゴーレムorリサイクラーでダグザSS
後攻時:スクラップリサイクラー
結果:スクラップワイバーン+スクラップゴーレム+スクラップリサイクラー+α
・リサイクラーNS、EFでローズニクスを落としローズニクスEFでトークンSS、リサイクラーとトークンでワイバーンSS。ワイバーンEFでリサイクラーSS,リサイクラー破壊。ワイバーンEFでデッキからスクラップゴーレムSS、相手フィールドのカードを1枚破壊。ゴーレムEFでリサイクラーSS、リサイクラーEFで任意の機械族を墓地へ。
上記ウンディーネと異なり、先攻展開する場合追加で手札コスト1枚が必要。また、リサイクラーの墓地送り効果はコストではないため灰流うららで止められてしまうという弱点がある。
特筆すべきは後攻時。同じ動きでワイバーン効果により相手フィールドのカードを破壊することができるためアドバンテージを稼ぎつつ打点を稼ぐことができる。
2度目のリサイクラー効果によりジェットシンクロンやサルファフナーを墓地に送り更にハリファイバーなどを展開することでワンターンキルも見えるだろう。
しかしワイバーン展開をするためにはスクラップゴーレムがデッキにいなくてはいけないというのは留意する必要がある。初手でゴーレムを引くと完全な事故札となってしまうため、構築によってはワイバーン及びゴーレムを抜くというのはひとつの手だろう。
相手の妨害貫通については上記のウンディーネとほぼ同等。初手にコントローラーがいる場合はウンディーネ展開と同様のことができることは覚えておきたい。
総じて後攻手番で真価を発揮できる展開と言えるだろう。もしウンディーネと一緒に初手で引いた場合は先攻の場合はウンディーネ、後攻の場合はリサイクラーと使い分けが可能。最も確実に墓地を肥やせるのはウンディーネなので手札の誘発貫通能力により使い分けていきたい。
まとめ
以上、水晶機巧(クリストロン)デッキについて紹介した。
ここでは紹介していないが妥協展開としてヴェルテアナコンダ+デスティニーフュージョンを採用するというのもあり、そちらも有力だろう。
非常に様々な択が取れるデッキなのでプレイになかなか頭を使うデッキと言えるだろう。
是非使ってみてくれ!