【マスターデュエル】王者のデッキ!【レッド・デーモン】基本展開解説

2022年8月1日



君は【レッド・デーモン】というデッキを知っているか!?






デュエリストの諸君ごきげんよう。


さて、「遊戯王マスターデュエル」のランクマッチシーズン1にて筆者は【レッド・デーモン】というデッキを使いプラチナTier1に昇格した。



この記事ではそんな【レッド・デーモン】の基本的な展開方法を解説していきたい。






ところで君は【レッド・デーモン】というデッキを知っているだろうか。



アニメ「遊戯王5D’s」、「遊戯王ARC-V」のライバルキャラクターであるジャック・アトラスが使用している(というよりイメージしているのほうが近いのだろうか…)デッキである。

ジャック・アトラス(キング)



遊戯王5D’s放送からしばらくの間は正直テーマとして成り立っていないレベルのデッキであり、チームサティスファクション同期の遊星(ジャンクドッペル)、クロウ(BF)、鬼柳(インフェルニティ)と大分差をつけられていたのだが、漫画版遊戯王5D’s、アニメ「遊戯王ARC-V」などで地道に強化カードを貰い続け、ついに新エースモンスター「スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン」及び強サポートモンスター「クリムゾンリゾネーター」を手に入れた!



シンクロ召喚同期テーマにも負けないパワーを手にした【レッド・デーモン】はようやく日の目を見ることとなったのだ。




さて、このような歴史を持つ由緒正しいライバルテーマなのだが、遊戯王マスターデュエルにおいて【レッド・デーモン】デッキを見たことがあるプレイヤーはいるだろうか。




そう、あまり見ないかもしれない。というかシンクロ自体あまり見ない気もするが…





「ここまで御託並べておいて結局大したことねーデッキじゃねーか!」
「堕ちた元キング!」





と思うデュエリストもいるかもしれない。


確かに環境デッキかどうかというとはっきりNoと言わざるを得ない。





が!





弱いデッキであるかというとそれもまたNo!なのである。



前述の通り筆者はこの【レッド・デーモン】でマスターデュエルランクマッチシーズン1を制している。


では、このデッキは具体的にどういう動きをするデッキなのか、それをまず解説していこう。

【レッド・デーモン】戦術解説!


【レッド・デーモン】でまず目指していく盤面はいわゆる「スパノヴァアビス」というものと「アビスベリアル」と呼ばれるものになる。



「クリムゾン・リゾネーター」の存在により、クリムゾン・リゾネーター+適当なレベル4モンスターだけで「スカーレッドスーパーノヴァドラゴン」あるいは「レッドデーモンアビス」+「レッドデーモンベリアル」の布陣を取ることが可能。


以下で簡単な展開先のモンスター紹介。



スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン

シンクロ・効果モンスター
星12/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守3000
チューナー3体+チューナー以外のSモンスター1体以上
このカードはS召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードの攻撃力は自分の墓地のチューナーの数×500アップする。
(2):フィールドのこのカードは相手の効果では破壊されない。
(3):1ターンに1度、相手モンスターの効果が発動した時、
または相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
このカード及び相手フィールドのカードを全て除外する。
(4):このカードの(3)の効果で除外された場合、次の自分エンドフェイズに発動する。
除外されているこのカードを特殊召喚する。


デッキのエースモンスター。効果破壊耐性、相手のモンスター効果にチェーンして相手フィールドを全て除外する盤面制圧能力を持っている。

打点もクリムゾンから展開すれば5500(シンクローンで拾っていれば5000)あり、モンスターでの盤面除去に頼りがちなデッキには強いモンスター。壊獣に踏み壊されても泣くな。






えん魔竜レッド・デーモン・アビス

シンクロ・効果モンスター
星9/闇属性/ドラゴン族/攻3200/守2500
チューナー+チューナー以外のドラゴン族・闇属性Sモンスター1体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時、
自分の墓地のチューナー1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。




誘発即時でほぼなんでも無効にするカード。モンスターだけでなく相手が発動した魔法や罠にチェーンしてそのカードを対象にすることで魔法罠も無効にすることが可能。(初心者にありがちな最強サイクロンが現実にできるとも言える効果)

【レッド・デーモン】では貴重な制圧効果なので大事にしていきたいカード。戦闘ダメージ時チューナー蘇生効果は対象モンスターの効果は無効にならないため「幽鬼うさぎ」や「サイキック・リフレクター」などの効果が発動可能。




えん魔竜レッド・デーモン・ベリアル

シンクロ・効果モンスター
星10/闇属性/ドラゴン族/攻3500/守3000
チューナー+チューナー以外のドラゴン族・闇属性Sモンスター1体
「えん魔竜 レッド・デーモン・ベリアル」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスター1体をリリースし、
自分の墓地の「レッド・デーモン」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
自分のデッキ及び墓地からレベルが同じチューナーをそれぞれ1体ずつ選んで守備表示で特殊召喚する。



適当なモンスターを墓地のアビスに変換可能。
アビスと一緒に立てればアビスだけ除去してもすぐに墓地から蘇生することが可能になる。
戦闘ダメージを与えたときのリクルート効果はアビスと同じく効果を無効にしないため「幽鬼うさぎ」などフィールドで制圧効果を打てるモンスターを持ってくれば心強い。




では次に具体的にどうやってこいつらを並べていくのか展開例を説明する。
ちなみに今回は入門編ということで基本にして代表的なものだけを取りあげる。
別パターンの展開方法は他記事にて解説する。


展開例1:クリムゾン+適当なレベル4非チューナー=アビスベリアル


具体的に解説しよう。適当なレベル4(ここでは失楽の魔女)とクリムゾンリゾネーターから



レッドライジングを出す。



レッドライジングでクリムゾンを蘇生。効果を発動しレベル1とレベル3のリゾネーターをリクルート。



この時点で6+3+2+1で「スカーレッドスーパーノヴァドラゴン」の着地が可能。
そうせずにレッドデーモンアビス+レッドデーモンベリアルの盤面を目指してみる。
ライジングとレベル3リゾネーターでアビスを出す。



そしてアビスとレベル1リゾネーターでベリアルを作る。
レベル1リゾネーターがシンクローンなら最初に墓地に行ったレベル3リゾネーターを回収可能。




そしてベリアルの効果でクリムゾンをリリースして墓地のアビスを蘇生すれば「アビスベリアル」の盤面となる。



展開例2:クリムゾン+レベル4非チューナー+レベル4非チューナー
=スカーレッドスーパーノヴァ+レッドデーモンアビス


展開例1の応用編。レベル4非チューナーを後出しでもう一枚用意できればスパノヴァとアビスが並ぶ。
ここでは(界隈では)有名な黒森ワインドを例に取る。クリムゾンリゾネーターと黒き森のウィッチでライジング。




黒き森のウィッチの効果でデッキから特殊召喚効果を持つレベル4モンスターを手札に加えてライジング効果でクリムゾン蘇生。





クリムゾンの効果を発動(こっちを先にしないと効果発動できないので注意)。レベル1の「シンクローンリゾネーター」とレベル3の「クリエイトリゾネーター」を呼び手札から黒き森のウィッチで加えたレベル4非チューナーを特殊召喚。




レベル4非チューナーとクリムゾンで再びレッドライジング。効果でクリムゾンを蘇生。これが所謂ダブルライジングと呼ばれる形。





6+3+2+1でスーパーノヴァ。シンクローン効果でクリエイトが手札に加わる。




最後に加わったクリエイトを手札から特殊召喚しライジングとクリエイトでアビスを出して完成となる。

余談だがコーディネラルケアのためアビスとスパノヴァの位置は画像の逆のほうがいい。



攻撃力5500モンスター効果にチェーンし相手フィールド全除外ができる効果で破壊されないモンスター手札、墓地発動効果以外をだいたいなんでも1回止める3200のモンスターが並ぶ形となる。


盤面自体は正直それほど強いというわけではないのだが、墓地にワイルドワインドがいる場合、次ターン以降でレッドライジング効果からのコンボ(後述)を狙うことができる。




レッドライジングドラゴンからのリゾネーター蘇生コンボ

レッド・ライジング・ドラゴン

シンクロ・効果モンスター
星6/闇属性/ドラゴン族/攻2100/守1600
悪魔族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードがS召喚に成功した時、
自分の墓地の「リゾネーター」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果を発動するターン、
自分はドラゴン族・闇属性Sモンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない。
(2):墓地のこのカードを除外し、
自分の墓地のレベル1の「リゾネーター」モンスター2体を対象として発動できる。
そのモンスター2体を特殊召喚する。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。



今度は初動ではなく次ターン以降の展開一例について解説しよう。

初動展開時に墓地に行ったレッドライジングの効果からシンクロ、リンクに繋ぐことができる。
最も簡単で汎用性のあるリンク展開について解説していく。



初期盤面。上記スパノヴァアビス展開をしてターンが帰ってきた。



墓地のワイルドワインドの効果発動。シンクローンを手札に加え特殊召喚。




ここではベリアルを特殊召喚(無論相手の場によってはアビスを残したほうがいい。シンクローンを墓地に送ればいいのでリンクリボーなどでもOK)
シンクローン効果で手札にクリエイトが加わる。





これで墓地にレベル1リゾネーターが2体。ライジングの効果を発動できる。






シンクローン2体蘇生。更に場にレベル8以上シンクロモンスターがいればクリエイトを特殊召喚可能。






クリエイトとシンクローンでハリファイバー。このときチェーン1ハリファイバー、チェーン2シンクローンと組めば相手の灰流うららを打たせないことが可能。
そしてシンクローン効果でクリエイトが加わる。





ハリファで適当なチューナーも場に出る。当然クリエイトは更に出すことができる。もはややりたい放題となる。






あとは増えた手札でユニコーン→アクセスなどに繋いでいけばいいだろう。
言うまでもなくこれ以外にもシンクロ召喚などもしていける。




まとめ

以上、【レッド・デーモン】デッキにおいての基本展開について解説した。

スパノヴァアビスの布陣を敷きつつ次のターンでの追加展開に繋がっていく動きだ。


実は【レッド・デーモン】デッキはどちらかというと墓地のリソースを大事にするデッキであると言えるだろう。


上記展開以外でもカオスルーラーから盤面を作っていく動きもあるため、それについては次の記事で解説していく。